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◆親子岩 様似町 国道336号沿
襟裳(えりも)を目指して札幌を出発後約3時間、襟裳(えりも)町手前の隣り町、様似(さまに)町へ入ると、海岸線に美しいビーチが見えてくる。
3つの小さな岩が太平洋上に浮かんでいるのが親子岩(右写真)。
その昔、東の方て戦に負けた酋長がまず妻と子供を逃がし、妻は様似まで来たが、逃げ切れないと諦め、子供を抱いて海に入ると岩になってしまった。
そのあとを追って逃げてきた夫の酋長も西に並んで海に入り、大きな岩になった。
そして追いかけてきた敵酋長は、強弓にヨモギの矢をつがえてその岩になった酋長を目掛けて放ると、矢は命中して三つに割れたと言う古い伝説があるところなのだ。
右上写真でも解る通り、川が流れている。
この川はキリンクノイ川と呼ばれ、観音山の西麓の水穴から出る清水が山から流れてくる細い谷川に合流している。
これは幕府直領地時代から茶水汲処場となっていたところ。
寛永十二年から寛文九年のシャクシャインの大乱迄の35年間、キリシタナイは様似繁華の中心地であり、東金山が開発された関係から発展したものである。
キリスト教徒の氾濫で有名な島原の乱で敗れた一党が世をしのんだ由来の地でもある。
現在はビーチバレーやバスケットボール、アスレチックなどの遊戯施設も完備され、夏は海水浴で賑わう場所。
◆アポイ山麓ファミリーパーク
国道336号沿いにアポイ岳と書かれた大きな案内板(左写真)がある。
そこから車で右手にアポイ岳(右写真)を望みながら3分ほどの所にアポイ山麓ファミリーパークがある。
ここは、アポイ岳ビジターセンター左下写真を中心に宿泊施設(アポイ荘)やキャンプ場など、登山ベースやアウトドアを楽しむのには最適な公園である。
ビジターセンター内では高山植物の本:1,000円や登山記念バッチ:300円などが販売されている。
ビジターセンター裏手に登山道(左下写真)がある。
ヒグマ出没地帯なのでビジターセンターにて情報を聞いた上、充分に気をつけて登山するのが良いだろう。

●アポイ岳ビジターセンター/TEL 01463-6-3601
◆アポイ岳登山情報
標高810.6mのアポイ岳登山は、約1時間ちょっとで5合目に到達可能。
そこから『馬の背のお花畑』と呼ばれる登山道を越え、一気に山頂へ。
太平洋を望む景色はさすが北海道自然100選に選ばれるほど絶景そのもの。
また、ここでしか見られない高山植物の観賞時期は5月初旬から10月まで。
主な花はここでしか見られないピンク色の花びらが美しいサマニユリ(サクラソウ科:高さ10cm:5月)、小さなマーガレットにも似たアポイアズマギク(キク科:高さ10cm:5〜7月)、薄い紫色したアポイクワガタ(ゴマノハグサ科:高さ10cm:6月)など、多種多様である。
◆キャンプ場
ファミリーパーク内には広いテントサイト、バンガローなど大型のキャンプ場が隣接。
真夏は大勢のキャンパーで賑わう。
近くを流れるポンサツシベツ川での川遊びや遊具施設も完備されていて子供達にも人気が高い。
夏休みの自然合宿には最適だ。
◆不思議な電話BOX
パラダイス北海道の新スタッフである「あやちゃん」がなにやらおもしろい物を発見!
駐車場わきにログで造られたかわいい電話BOXがある。
しかし、何故か?電話ない!
NTTさんが付け忘れたのだろうか?
チョット気になりだすと止まらない!
「なんでだろ〜ナンデダロー」疑問が残る・・・
◆日高昆布
山を下りて国道に戻ると、天気の良い日はこうして国道沿岸のいたるところで昆布の天日干しがされている。
夏の太陽の光を充分浴び、1日だけで干され、裏返す事はしないそうだ。
この昆布はご存知、高級食材として全国でも有名な『日高昆布』である。
細かく切り刻んでお酒やお茶のおつまみとしてそのまま食べても良し!
料理のだしにすると味が引き立ち、最高に旨い。
有名なラーメン店でもスープに使用するくらい北海道の味覚にはかかせない食材なのだ。
特に昆布巻きは美味しい。
この時期最盛期を迎える。
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